シルホド!

生活者を知って、なるほど!を発掘する 生活者観察ラボ「シルホド!」の公式noteです。…

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生活者を知って、なるほど!を発掘する 生活者観察ラボ「シルホド!」の公式noteです。 生活者観察やワークショップなどを通じて見つけた「気づき」を発信していきます。 2022年に創業100周年を迎えた広告会社オリコムの有志メンバーが運営しています。

最近の記事

飲酒選択からみる20代男性の価値観の変化

「ソーバーキュリアス(ソバーキュリアス)」という言葉、皆さんご存じですか? ここ数年で見聞きすることが増えたように思いますが、Sober(しらふ)とCurious(好奇心)を組み合わせた造語だそうです。 英国出身のルビー・ウォリントン(Ruby Warrington)が提唱した お酒を飲める人が、あえてお酒を飲まないか少量しか飲まないライフスタイルや考え方のことを指しています。 日本でも若年層を中心に広まりつつある考え方のようです。 生活者データでみる酒類市場 経済産業省

    • なぜ、また行きたくなるのか…コラボカフェの魅力について見つめ直してみた!

      私は、好きなコンテンツのコラボカフェに行くことがあります。アニメ・マンガが趣味の私ですが、特に推しているコンテンツ「A3!」(エースリー)のオタク歴は約5年ほどになります。そんな私が、先日アニメイトカフェで行われたA3!のコラボカフェに行ってきました。グッズが手に入る以外でもコラボカフェの魅力を改めて感じたので、この場で共有させていただきます。 コラボカフェとはアニメやゲーム、2.5次元舞台、アイドルなどのコンテンツが飲食店とコラボをして開催される期間限定のカフェのことです

      • フリマアプリはただのお小遣い稼ぎではない

        最近、私のブームはお片付け。整理整頓が苦手な筆者ですが、いろいろな理由があり少しずつ部屋を綺麗にしています。 現在はリモートワークが多く、オンライン会議やじっくりと考える業務が中心のためごちゃごちゃしているとそれだけで気が散ります。整理された空間で落ち着いて仕事に取り組みたい、そしてどうせならInstagramで見かけたおしゃれ部屋のように自分の好きなモノに囲まれて気分を上げたい。。。 と思っていたところで、たまたま始めたフリマアプリ。友達や知り合いから使っている話をちょ

        • コロナを経ても変わらない?映画館で映画を観る価値を改めて考えてみた

          先日、数か月ぶりに映画館に行きました。 心配事がひと段落つき、久々に休みらしいことをしたいなと思っていたところ、ちょうどちょっと気になっていた『沈黙の艦隊』の広告を見て、食指が動いたのでした。 では、なぜ私たちは、「映画館」という場所で映画を観るのでしょうか。 今回は、私たちにとって、「映画館」とはどういう場所なのか、そこで映画を観る価値について、改めて考えてみたいと思います。 人が戻りつつある映画館日本生産性本部の「レジャー白書」の速報データによると、2022年の余暇時

        飲酒選択からみる20代男性の価値観の変化

          私たちがプロテインを飲む理由

          皆さんは「プロテイン」と聞いてなにを思い浮かべますか? 「ゴールドジムに行くような男性が飲むもの」「筋肉作りのため」「粉っぽくて飲みにくい」というように数年前までは多くの人にとって縁遠いものだったのではないでしょうか。かつては筆者自身(女30代)もそのようなイメージを持っていましたが、今年からプロテインを摂取するようになりました。 今回はそんな「プロテイン」をテーマに市場の定量データや生活者1人ひとりのリアルをご紹介していきたいと思います。 急拡大したプロテイン市場まずはじ

          私たちがプロテインを飲む理由

          私たちの眉毛体験記~垢抜けよりも自分に合うものを見つけたい~

          コロナの外出制限も落ち着き数か月が経過しました。 身だしなみを整えて、外出されることも増えたのではないでしょうか。 とある調査によると、“垢抜ける”ために最も重要だと思うメイクパーツは、1位「目もと(46%)」、2位「眉(33%)」という結果に。 また、垢抜けている人と垢抜けることができていないと感じる人で「眉」への意識の差で最も大きい差が出ており、「眉」以外の項目では大きな差がなかったことから、垢抜けには「眉」の影響が大きいと感じる可能性があるという結果がでていました。

          私たちの眉毛体験記~垢抜けよりも自分に合うものを見つけたい~

          この夏の旅行を振り返ってみたら、マーケティングのヒントが詰まってた

          今日から9月ですね。いよいよ夏休みも終わりですが皆さんは何をして過ごしましたか? JTBの調査によると、2023年の国内旅行者数は7,250万人・対前年116.9%でコロナ禍前と同水準まで回復。海外旅行者数は120万人・対前年214.3%と推計されていました。 そんな筆者は先月友人Aと韓国へ。飛行機の座席はほぼ満員でしたが、空港ではあまり混雑は見られず、現地でも日本人は思っていたほど多くないなという印象でした。 今回の海外旅行は3年ぶり・2回目とまだまだひよっこトラベラー

          この夏の旅行を振り返ってみたら、マーケティングのヒントが詰まってた

          クレジットカードデビューは突然に

          突然ですが、あなたはクレジットカードをお持ちですか? 日本クレジット協会の統計データによると、2022年では約2億8千万件のクレジットカードが契約されているとのことです。 なお、総務省の人口推計によると、日本の2022年10月の20歳以上人口が104,93万人であり、ざっくり計算で、一人あたり平均2.7枚程度のクレジットカードを保有している状態です。 さて、そんなクレジットカードですが、作ったきっかけ、覚えていますか? 今回は、デビューの記憶もまだ新鮮な20代の若者にイ

          クレジットカードデビューは突然に

          【アーカイブ動画公開中】共同セミナー『生活者の買い物行動から逆算するコミュニケーション設計』

          シルホド!では、特に店頭での生活者のお買い物行動に注目し、「買いたい気持ち」を掘り下げて考える「購買動機探偵団」という活動を行っております。 その活動の一環で、2023年8月1日(火)に店頭カメラ調査のパイオニアであるゴウリカマーケティング株式会社 (旧コニカミノルタマーケティングサービス株式会社)の大塚氏と共同セミナーを開催いたしました。 今回はそちらのセミナーについて少しご紹介させてください! 生活者のドラッグストアでの買い物行動って?皆さまは、普段ドラッグストアで商品

          【アーカイブ動画公開中】共同セミナー『生活者の買い物行動から逆算するコミュニケーション設計』

          タクシーを利用する働く人の価値観

          シルホド!では、「ナゼトーーク!」と題し、とあるテーマに関連する社員をゲストに迎えてインタビュー。そこで得た気づきから、生活者の行動や動機を掘り下げて考える取り組みを行っています。 今回のテーマは”タクシー” 働く人のタクシー利用やタクシー車内の広告「サイネージ」に付随する価値観の収集を目的とし、よくタクシーを利用する社員2名にインタビューを行いました。働く生活者のタクシーに関する価値観を紐解きます。 ※タクシーサイネージ 後部座席に向けてタブレット端末を装着し、その端末

          タクシーを利用する働く人の価値観

          今、「マツケンサンバ」の再ブームが来ているらしい。

          金ぴかの衣装にちょんまげ姿で楽しく踊る『マツケンサンバⅡ』。2004年発売の楽曲ですが、今、若者の間で「マツケンサンバⅡのコラボカフェ」が話題となっているのをご存じでしょうか? かく言う私もネットニュースで見て知ったのですが、「マツケンサンバのカフェ・・・?どんな人が集まっているのだろう!」と気になり、仕事終わりに覗きに行くことに。 なんとびっくりなのが、カフェに入るためのチケットはすでに全日売り切れ。カフェ前のグッズ売り場には私と同じようにカフェに入れなかった人達がたくさ

          今、「マツケンサンバ」の再ブームが来ているらしい。

          20代男子とコスメのディスタンス

          シルホド! では、定量データだけではわからないN=1の生活者の行動や価値観を深掘りして、インサイトの発掘や立体的なユーザー像を理解するための取り組みとして、「ナゼトーーク!」と題したインタビューを行っています。 今回のテーマは”20代男性のメンズコスメに対する意識”。 男性向けコスメのアプローチ方法をさぐるべく、20代男性2名に、彼らの行動実態やコスメに対する意識をインタビューを通じて深ぼりました。 インタビュー対象者プロフィールAさんは、大学進学で上京したのをきっかけに

          20代男子とコスメのディスタンス

          チューブ調味料が自己肯定感をあげる?Z世代単身者に聞いてみた

          シルホド!では、「ナゼトーーク!」と題し、とあるテーマに関心が高い社員をゲストに迎えてインタビュー。定量データだけではわからないN1の消費行動や価値観を深掘りして、インサイトの発掘や立体的なユーザー像を理解するための取り組みを行っています。 今回のテーマは”チューブ調味料” 一人暮らしのZ世代を取り込むための参考情報の収集を目的として、20代女性2名にインタビューを行いました。彼女たちと「チューブ調味料」との関わり、自炊の状況や意識などを深ぼりました。 そこから見えた3つの

          チューブ調味料が自己肯定感をあげる?Z世代単身者に聞いてみた

          推し活に熱心な生活者のペルソナ

          シルホド!では、「ナゼトーーク!」と題し、とあるテーマに関心が高い社員をゲストに迎えてインタビュー。そこで得た気づきから、生活者の行動や動機を掘り下げて考える取り組みを行っています。 今回のテーマは”推し活” 推し活市場を取り込むための参考情報の収集を目的とし、推し活に熱い男性2名にインタビューを行いました。彼らにとって「推し」の存在が生活や人生にどのような影響を与えるか、そこから見えた3つのファインディングスから、推し活にハマるユーザーのペルソナを紐解きます。 〇今回

          推し活に熱心な生活者のペルソナ

          「○○のある生活」ってフレーズ、もしかして流行してますか?

          ふと気づいたことがあります。 例えば「花のある生活」「推しのいる生活」「カメラのある生活」・・・・「○○のある/いる 生活(暮らし)」というフレーズ、いたるところにありませんか?最近、世の中じゅうにこの構文が溢れかえっているのです!! Instagramには「#犬のいる暮らし」というハッシュタグがつけられた投稿が約1534万件(2023年4月19日現在)。また株式会社ツムラは「漢方のある暮らし」というTwitterアカウントを運営しておりそのフォロワー数は約17.4万人に

          「○○のある生活」ってフレーズ、もしかして流行してますか?

          「タイパ」と手間の関係性

          昨今、「タイパ(=タイム パフォーマンス)」という言葉が話題となっています。 みなさまは日々の生活で、どの程度「タイパ」を意識して行動しているのでしょうか。 考えるきっかけとなったのは、シルホド!での以下のやりとりでした。 手間がかかることは「悪」ではない時間を効率的に使うことは、いまや多くの人が求めていることです。 その一方で、わたしたちははたから見れば無駄とも思える時間を、特定の行為にかけていたりもします。 実体験で言えば、コロナ禍で在宅勤務が始まった際、筆者は自分

          「タイパ」と手間の関係性