オリコム

2022年に創業100周年を迎えた広告会社、オリコムの公式noteです。​ オリコムの生活者理解にまつわる様々な取り組みや、プランナー・クリエイターによる日々の仕事や気づきを発信します。

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2022年に創業100周年を迎えた広告会社、オリコムの公式noteです。​ オリコムの生活者理解にまつわる様々な取り組みや、プランナー・クリエイターによる日々の仕事や気づきを発信します。

記事一覧

生活者理解にChatGPTはどう使えるか?を試してみた

電車の中は、半径45cmのプライベート空間——通勤移動の価値をインタビューから読み解いてみた 

広告にとって共感してもらうことは、ほんとに大事?広告の共感効果をデータで検証してみた

生活者のライフスタイルを深く洞察したら、新しいキムチのコンセプトが見えてきた話。

「リベンジ夜更かし」がやめられないのはどうして?

今どき女子高生の”卒業式フォト”事情

生活者の想像力を掻き立てる猫

これも消齢化?NewJeansにハマる60代女性

2024年トレンド考察!私たちの自然でリアルな姿はどこにあるのか。

コンテンツツーリズムについて、生活者の気持ちを紐解いてみた

〈2023年トレンドをピックアップ!〉「レトロブーム」ってなんなんだろう?

電車内での過ごし方や気分から、改めて電車とはどんな空間かを考えてみた話。

飲酒選択からみる20代男性の価値観の変化

なぜ、また行きたくなるのか…コラボカフェの魅力について見つめ直してみた!

フリマアプリはただのお小遣い稼ぎではない

コロナを経ても変わらない?映画館で映画を観る価値を改めて考えてみた

生活者理解にChatGPTはどう使えるか?を試してみた

オリコムのシルホド!プロジェクトでは「生活者探求」をテーマに日々、さまざまな活動を行っています。 先日、ChatGPTを生活者理解に活用できないか?をテーマに、業務でChatGPTを使いこなしている某メーカー勤務のNさんをお招きし、有志の勉強会を開催しました。 少人数でしたが、発見に満ちた濃い会になりましたので、その模様や気づきをレポートいたします! 目から鱗だった、NさんのChatGPTの使い方「生活者探求」を標榜するにあたり、メンバー個々人の日々の自己研鑽はとても大切

電車の中は、半径45cmのプライベート空間——通勤移動の価値をインタビューから読み解いてみた 

オリコムの生活者探求プロジェクト「シルホド!」では、移動中の生活者の行動や意識について継続的に観察や調査を行ってきました。 スマートフォンの普及やコロナ禍といった社会の環境変化の中では、移動する生活者の行動や意識も変化してきています。 今回、「広告媒体として交通をよく使うけれど、交通ならではの使い方ってあるのだろうか。今の生活者のリアルを知りたい!」と考えていたクライアントと共に、6名の働く男女にインタビュー調査を実施し、今の生活者の日常にとって「移動」はどんな価値を持つの

広告にとって共感してもらうことは、ほんとに大事?広告の共感効果をデータで検証してみた

こんにちは。オリコムのストラテジックプランニング部、佐藤茜です。 私は昔から数学が好きで、大学では数学科を専攻し、社会人になってからはデータ分析や調査に携わっています。大学時代には接客のアルバイトで疑問に思ったことをデータで検証するなど、当たり前のことや直感したことを「データで見たい!」と思い立ち、好奇心のままにデータを見ては発見があったらワクワクする・・・そんなある種変態のような人間です。(天才肌ではなく地道に頑張るタイプ) そんな私ですが、最近こんな疑問が浮かびました

生活者のライフスタイルを深く洞察したら、新しいキムチのコンセプトが見えてきた話。

こんにちは。 オリコムのストラテジックプランナー歴15年目、栗原雅代です。 私が得意としているのは、生活者洞察。 市場の動向や生活者の心理を鋭く分析し、その洞察をもとに、お客様のビジネスの成長と競争力強化を目指し、マーケティング戦略の立案を行っています。 …といっても、なかなかわかりづらいところもあると思います。 そこで、今回は私が取り組んだ具体的なお仕事の事例をご紹介いたします。 洞察力の活用事例:ピックルスコーポレーション様「ご飯がススムキムチ」 課題:若い家族層

「リベンジ夜更かし」がやめられないのはどうして?

ちょうど一週間前の3月15日(金)は【世界睡眠デー】だそう。睡眠の質を向上する飲料が流行したり、様々なグッズが発売されたりと、昨今生活者が睡眠を大事にしたいという価値観が広がっているように感じます。 そんな中話題となっているのが「リベンジ夜更かし(報復性夜更かし)」。中国のSNSから生まれた言葉で、「日中に自由になる時間がなかった人が、夜更かしをして睡眠時間を減らすことを代償に、自由時間を得てしたいことをする」という意味があるそうです。 Xで「リベンジ夜更かし」を調べてみ

今どき女子高生の”卒業式フォト”事情

卒業式シーズンですね! コロナ禍で「人が集まる」節目行事がここ数年思ったように行えませんでしたが、今年はかつてのようにみんなで集っての卒業式の形態に戻りつつあるようです。 先日見かけた卒業式では、いろんな人からもらった花束や記念品を見栄えよく並べ、おしゃれといわれる構図で写真や動画を撮影する様子を目の当たりにしました。 そして、インスタグラムでも、目撃した光景と全く同じような花束を大量にかかえたような写真、もらった花束を並べた写真がありました。みんなこういうのを見て真似して

生活者の想像力を掻き立てる猫

2月22日は猫の日! 猫の愛くるしい姿に動画などで癒されている方も多いのではないでしょうか。最近では、YKK AP株式会社の企業ブランドTVCM「窓と猫の物語」シリーズが人々を癒しているそうで、X(旧Twitter)でも話題になっていました。 そんな人の心を掴む猫ですが、その猫に人と同じような気持ちを当て込むことってありませんか? 私は昨年末から猫を飼育していますが、人間と同じ感情があるようにお世話をしています。意識的にそうしているわけではなく、猫と接していく中で自然と何を

これも消齢化?NewJeansにハマる60代女性

年齢のセグメントはできない?「消齢化」とは博報堂生活総合研究所をはじめ、昨今提唱されている「消齢化」をご存じでしょうか?「消齢化」とは「かつては年代による違いが大きかった価値観や嗜好の差が小さくなり、結果的に年代ごとの特徴が徐々に消えていく現象」だそう。世代別に生活者を捉える、ということは難しくなっていくかもしれません。 「消齢化」の要因としては以下の3つが挙げられています。 総務省によると2022年のインターネット利用率(個人)は84.9%だそう。モノや情報に簡単にア

2024年トレンド考察!私たちの自然でリアルな姿はどこにあるのか。

年を重ねるごとに、1日が過ぎ去る体感速度が上がっていきますが(この現象、ジャネーの法則というそうです!)、早いもので、2024年に入ってすでに1か月が経とうとしています。 そこで今回の記事では、2024年にトレンドになりそうな3つのものごとについて考察してまいります。 ①TEMU:自分に合うスタイルを手軽に試せる最近、スマホを触っていると頻繁に遭遇する広告があります。 それが「TEMU(テム/ティームー)」の広告です。 そもそも読み方からしてわからなかったくらいですが、シ

コンテンツツーリズムについて、生活者の気持ちを紐解いてみた

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 2023年はコロナが明け、お出かけをされた方も多いと思います。2024年もお出かけが活発になりそうですね。 突然ですが、コンテンツツーリズムというのをご存知ですか?コンテンツツーリズムとは、アニメや漫画などコンテンツの舞台となった場所や関連する場所を観光する行動のことをいいます。そこで、2023年にVTuber(ブイチューバー)周央サンゴさんとのコラボにより、志摩スペイン村の来場者が急増した事例をもとに生活者

〈2023年トレンドをピックアップ!〉「レトロブーム」ってなんなんだろう?

2023年もいよいよ終盤。皆さんはどのような一年を過ごされましたか? 今年の春、コロナが第五類に緩和され、以前の人流にまで戻ってきつつあります。連日感染者数がニュースになり第〇〇波が報じられていた2022年とは心持ちも多少変わっていることでしょう。リアルの価値を改めて実感!とはいえ、オンライン上でできることもぐんと広がった一年だったなと感じています。 そんな中、数年前から継続しているのは「レトロブーム」。懐かしのコンテンツがリバイバルしたり、昔っぽいものやデザインが可愛い

電車内での過ごし方や気分から、改めて電車とはどんな空間かを考えてみた話。

ここ数年、リモートワークが急速にすすみ、通勤電車に乗る機会が減った人も多いのではないでしょうか。 筆者自身もそんな生活が日常化してきており、かつてより利用頻度は下がりましたが、それでも、週に3日くらいは電車に乗って移動はしています。 実際、電車に乗る人の数も少しずつ戻ってきているようです。 今回は、そんな「電車に乗っている人」を観察してみて、その行動や過ごし方から、改めて電車ってどんな空間なんだろう?ということを考えてみたいと思います。 人の目がある環境だから頑張れる電車

飲酒選択からみる20代男性の価値観の変化

「ソーバーキュリアス(ソバーキュリアス)」という言葉、皆さんご存じですか? ここ数年で見聞きすることが増えたように思いますが、Sober(しらふ)とCurious(好奇心)を組み合わせた造語だそうです。 英国出身のルビー・ウォリントン(Ruby Warrington)が提唱した お酒を飲める人が、あえてお酒を飲まないか少量しか飲まないライフスタイルや考え方のことを指しています。 日本でも若年層を中心に広まりつつある考え方のようです。 生活者データでみる酒類市場 経済産業省

なぜ、また行きたくなるのか…コラボカフェの魅力について見つめ直してみた!

私は、好きなコンテンツのコラボカフェに行くことがあります。アニメ・マンガが趣味の私ですが、特に推しているコンテンツ「A3!」(エースリー)のオタク歴は約5年ほどになります。そんな私が、先日アニメイトカフェで行われたA3!のコラボカフェに行ってきました。グッズが手に入る以外でもコラボカフェの魅力を改めて感じたので、この場で共有させていただきます。 コラボカフェとはアニメやゲーム、2.5次元舞台、アイドルなどのコンテンツが飲食店とコラボをして開催される期間限定のカフェのことです

フリマアプリはただのお小遣い稼ぎではない

最近、私のブームはお片付け。整理整頓が苦手な筆者ですが、いろいろな理由があり少しずつ部屋を綺麗にしています。 現在はリモートワークが多く、オンライン会議やじっくりと考える業務が中心のためごちゃごちゃしているとそれだけで気が散ります。整理された空間で落ち着いて仕事に取り組みたい、そしてどうせならInstagramで見かけたおしゃれ部屋のように自分の好きなモノに囲まれて気分を上げたい。。。 と思っていたところで、たまたま始めたフリマアプリ。友達や知り合いから使っている話をちょ

コロナを経ても変わらない?映画館で映画を観る価値を改めて考えてみた

先日、数か月ぶりに映画館に行きました。 心配事がひと段落つき、久々に休みらしいことをしたいなと思っていたところ、ちょうどちょっと気になっていた『沈黙の艦隊』の広告を見て、食指が動いたのでした。 では、なぜ私たちは、「映画館」という場所で映画を観るのでしょうか。 今回は、私たちにとって、「映画館」とはどういう場所なのか、そこで映画を観る価値について、改めて考えてみたいと思います。 人が戻りつつある映画館日本生産性本部の「レジャー白書」の速報データによると、2022年の余暇時