Bondeeは次世代のSNSなの?
メタバースSNSとして話題の「Bondee」をご存知でしょうか。
Bondeeは自身のアバターやスペースを自由にカスタマイズしてメタバース上でコミュニケーションをとることができるアプリとなっています。
筆者自身も興味本位で始めて、気がつけば1か月ほど経過していました。
そこで、少しずつ見えてきたBondeeの魅力と次世代のSNSになり得るのかについてお話させていただこうかと思います。
カスタマイズ性
まず、ポップなUIで親しみやすい世界観だなというのが第一印象でした。
冒頭でも述べた通り、アバターやスペースのカスタムができるのですが、
今ドキなデザインかつ種類も豊富で頻繁にコーディネートやインテリアを考えたくなります。
メタバース上の自分が、こんな髪型や服装をしてみたいな、こんな部屋に住みたいなといった願望を叶えてくれるので、Bondee上の友達がまだ少ない…といった人でも楽しめる要素のひとつではないでしょうか。
話は変わりますが、少し前に「カスタマイズ欲」が2023年のトレンドになるのではないかといった予想をしている記事があるので良ければそちらもご覧ください。
発信者がみえる
メタバースは仮想空間の中に自分の分身を登場させることでコミュニケーションをとるわけですが、LINE、Twitter、Instagramなど他のSNSでは視覚的な自分の分身は登場しません。(ここではアカウントの使い分けなどの精神的な分身は除きます)
Bondeeは他のSNS同様にチャットができるのに加えて、選択した動作に合わせてアバターがアクションをしてくれる機能もあります。
同一の空間でアバターを介してコミュケーションをとることで、文面だけのやり取りでは伝わらない、感情を伴ったアクションまで受け取ることができます。
発信者(アバター)自体がみえることでコミュケーションの幅が増え、たとえ現実の世界で離れていたとしてもより現実に近い空気感の共有ができるなと思いました。
心理的安全性
Bondeeは現時点(2023年2月)で友達を50人までしか追加することができません。顔見知り程度の人ばかり追加していたらせっかくの交流もできずじまいになってしまいます。また、企業や有益な情報を発信している人など、他のSNSで存在しているアカウントもBondee上には存在していないので情報収集の用途はなく、ただただ友人と「クローズドな場所でコミュニケーションを交わす」というのが魅力のひとつではないかと思います。
SNS上のタイムラインで行われている偏った議論や、誹謗中傷のコメントなどが意図せず目に入ってしまいモヤモヤすることが多くなってきたなと感じているので、そういった観点ではBondeeは心理的安全性のあるSNSと呼べるのではないでしょうか。
「時点」のコミュニケーション
Instagramのようにカメラを通したコミュニケーションをいわば「視点」のコミュニケーションと捉えるならば、Bondeeではアバターを通した「時点」のコミュケーションを行うことができます。
具体的にお話しすると、Bondeeでは自分の現在のステータスを共有することができます。
あらかじめ用意されているステータスを選択することでアバターがステータスに沿ったアクションをしてくれます。
ステータスを共有することで、「仕事で疲れてるんだな…」とか「旅行中なんだ!」といった友人の「いま」を知ることができます。
頻繁に「今何してる?」と友人に連絡するのはハードルが高いですが、Bondee上で各々の「いま」を確認できることで気軽に声をかけることができそうです。
また、自分のみの閲覧に限られますが更新したステータスは遡って確認することができるので日記のような楽しみ方もできます。
Bondeeは次世代のSNSになり得る?
最後に、Bondeeは次世代のSNSになり得るのかについてお話させていただこうかと思います。
筆者自身、周りの友人にBondeeをお勧めしていますが、
みんな口々に「楽しいの?」と質問をしてきます。
たしかにLINEで日常的に必要なやりとりはするし、Twitterで社会的な情報はキャッチできるし、Instagramで大まかな近況は共有できるのでみんなが必要としているSNSの役割は現時点で網羅されているんじゃないか?と思いました。
しかし、「楽しいの?」という質問の裏を返せば、次世代のSNSには楽しさが求められているということに気が付きました。
これまでに述べた、自由なカスタマイズ性や時点のコミュニケーションといったBondeeにしかない特性をたくさんの人に知ってもらうことができればおのずと利用者は増えていくと思います。
また、「メタバース」という言葉は聞いたことあるけど…といった人にもBondeeでは感覚的にその世界観を体験することができるのでメタバースの入門としての役割も担ってくれそうです。
文:シルホド!note編集担当 歌川