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2023年のトレンド予想!若者の「カスタマイズ欲」とは?

あけましておめでとうございます!
新年一発目の記事となる今回は2023年のトレンド予想です。
2022年をおさらいし若者の消費行動を紐解くとともに
今年の流行を予測していきます。

流行りには乗りたいけど、人と一緒はいやだ!

「流行」と一口に言えど、その意味合いは時代によって毛色が異なります。

これまでの流行は「みんなが知っている・持っているもの」でした。
学校での話題は前日のテレビ番組で持ちきりだったり、あるゲームをみんながプレイしていたりなど、特定の爆発的な広がりをおおよその人が認識している状態だったのです。

ところが今では個人の趣味嗜好が細分化され、小さなグループの中での流行りがぽつぽつと湧き上がるようになりました。

もちろん今の時代にも「誰かが持っているから欲しくなる」ものは出現し続けています。
しかしその流行りを丸々真似するのではないのが新しいポイントです。
「流行に乗りたい」と同時に「自分好みにしたい」という欲求が芽生えているように思います。

このような潮流を感じる、2022年に話題になったサービスを紹介します。

■オーダーメイドシャンプー
髪にまつわる悩みや理想の髪質などの質問に答えるだけで、パーソナライズされたヘアケア商品をオーダーすることができる。

■カスタマイズドリンク
フレーバーやトッピング、さらにはラベルまで、複数の組み合わせから
カスタマイズできる。モバイルオーダー式や、スマートロッカーから商品を受け取れるなど、販売方法にも工夫が。

なぜ「自分好み」にカスタマイズしたいのか?

SNSが一般化すればするほど、普段の生活で接するよりも大勢の動向が目に入るようになります。知ろうとしなくても自然と他人の状況がわかってしまうことから、「誰とも違う自分」を演出したいと思うようになるのではないでしょうか。
自分らしさに意識が向くことで、自分にとって”快適・心地の良い・好き”な選択をしたい!という気持ちが膨らんでいるようです。

「トレンドを押さえ最先端にいたい」「自分色を出したい」という二つの掛け合わせが、「カスタマイズ欲」に繋がるのではないかと推察します。

オリジナルを突き詰めた先には…

カスタマイズにとどまらず、自分の手で何かを作り出したいという欲求も徐々に膨らんでいるように感じます。

昨年は様々なワークショップが人気を博していました。
例えば、初心者でも参加できる絵画教室で、モネやゴッホなど名画の模写や
マーブル模様が特徴のたらしこみアートの作品作りが行えると話題です。

また、布に糸を打ち付けてカーペットやラグを作る”タフティング”も注目されていました。
既製品を購入するよりもワークショップに参加する方が高額ですが、
お膳立てがある気軽さと自分の好きにできる”余白”が価値に繋がっていると思います。

カスタマイズできるサービスに多く触れ「自分色」を模索するうちに、
より一層「オリジナルなもの」を作成したいという欲望が
刺激された結果なのでしょうか。


今後、ますます自分だけの特別なもの自分の手で生み出したい
という流れが加速していくと考えます。

2023年のトレンド予測

以上を踏まえ、2023年のトレンド予想をしていきます。

■概念コーデ

好きなキャラクター・人・コンテンツなどの「推し」を
コーディネートに落とし込むこと

推しをイメージした色の洋服を着たり、爪にキャラクターを描く「痛ネイル」など、これまでにも推しを取り入れてコーディネートすること自体は行われてきました。
ところがこの「概念コーデ」とは、推しの外見的特徴や身につけているモチーフなどを取り入れ自由に組み合わせることを指します。
「推し」を自分なりの解釈で概念化し「わかる人にはわかる」コーディネートを組むのです。

「推し活」はすでに定着しつつありますが、
自分だけの方法で推したい・自分なりの愛情を注ぎたいという
推しへの新しい愛の形を表現していくようになるのではないでしょうか。

■オーダーメイドコスメ

肌の色味や顔の形など特徴をタイプ分けし、それに合う化粧品を選択することが浸透するようになりました。しかし今や診断系コンテンツがあふれかえることで、逆にタイプに縛られているようで疲れるという意見も目にします。

2022年にはイヴ・サンローランがオリジナルのリップカラーを作成できるビューティテック「YSL ルージュ シュール ムジュール」を発売し注目を集めましたが、高値でなかなか手が出せない人が多かったのではないでしょうか。

また、韓国のとあるブランドではファンデーションやアイシャドウなどを店員さんと相談しながらその場で作成できるサービスが展開されているようです。
手頃な値段でありながら、「プロの目線」と「自分好み」の両立がなされていることが人気の理由と考えます。

以前から化粧品分野ではカスタマイズサービスが存在していますが、
値段や雰囲気などから敷居の高さを感じる人も少なくなかったはずです。

ですが「○○タイプに似合うもの」から「自分に似合うもの」を追求したいという気持ちのシフトによって、気軽なオーダーメイドコスメがよりリーズナブルに展開していくと予想します。

文:シルホド!note編集担当 飯野

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